2020年というの年の、恐らく一番のトピックはコロナウィルスで決まりだと思います。
コロナウィルスによって、社会生活に多くの影響が出ました。志村けんさんなどの著名人が亡くなる他、外出自粛要請によるストレスなどの増大、営業自粛要請による中小企業の経営状態悪化など、本当に多くの影響があったと思います。
またIT企業等で言えば、リモートワークの推進が高まる結果となりました。これにより、かえって生産性が高まり、無駄なコストの排出を抑制することが出来るように思います。
コロナはまた、世代間の分断を進めてしまったような一面もあるかと思います。何か基礎疾患を持つ高齢者と、元気な若者との間ではコロナの捉え方は全く違っており、マスク1つをする・しないについても考え方が異なります。それが実社会でぶつかり合い、多くの衝突を生んだことが報道されていました。
不動産業界で言えば、不動産価格の下落傾向が深刻なようです。同時にREIT(不動産投資信託)についても2020/02を堺にして大暴落しています。これはそのまま不動産業界の経営状況が悪化していることを示唆しています。
オリンピック需要を当てにした豊洲界隈の不動産投資については、潮が引いていくように投資家が撤退をしています。
また、不動産業界のリモートワーク率については、実質ほとんど行われなかったというのが実際の所だと思います。一部のバックエンドの部署は行われたようですが、フロントエンドに立つ営業については重要事項説明のオンライン化が進んでいない状況も手伝ったりして、ほとんどこの自粛期間でも変わらず出社していた会社が多かったようです。但し、売上については上述の通りかなり悪化しています。
しかし、どんなに嘆いてもコロナ騒動はしばらく続くものと考えられます。現に、この原稿を執筆している段階で、自粛解除後の第二波が来ている事が感染者数から明確です。
考えようによっては、リーマンショック時同様、REITの流れに従って不動産価格がダラダラと下落していくことが予想されるので、仕込みの時期だと言えるかもしれません。
社会実験は既に完了している重要事項説明のオンライン化等、非対面式の法制化も加速していくべきだと考えます。
個人的には、これ以上経済を止めることは不可能であると考えています。ソーシャルディスタンス等の最大限の努力をしつつ、コロナに立ち向かいながら、一層経営効率を高めていくしか方法はないと思います。これは不動産業界に限ったことではないとも思います。
OWNERS REPORTを使用して、不動産管理の効率化を一層推し進めて頂ければ幸いです。